テラス屋根の選び方
日よけはもちろん、雨を気にせず洗濯物を干したり、テラスでくつろいだり、趣味など、さまざまな用途に使用できます。建物の外観を左右する重要な要素でもあり、用途に合った適切なサイズや形状を選びましょう。
あると便利なオプション
雨の侵入を軽減できる躯体すき間ふさぎ材やスクリーン(サイドパネル)、洗濯物を干せる吊り下げ物干しなどをプラスすることでさらに快適・便利に。
躯体すき間ふさぎ材
スクリーン
吊り下げ物干し
2022年グッドデザイン賞を受賞。住宅との調和を追求し、柱と屋根だけのシンプルな構造を実現したデザイン。雨樋が屋根・柱と一体化した構造で、住宅の外壁を傷つけることがない独立タイプのテラス屋根です。
注意するポイント
テラス屋根の設置を計画する際は、以下の注意点を事前に確認しておきましょう。
1. 外壁のデザインや強度を確認する
壁付けタイプを設置する場合、事前に外壁のデザインや形状、強度や耐荷重を十分に確認する必要があります。外壁の強度が不足している場合は、補強工事が必要になる場合があります。
2. 風が強い地域や積雪が多い地域での注意点
風が強い地域の注意点
1.耐風圧性能の高いテラス屋根を選ぶ
2.柱をしっかりと固定して倒壊を防ぐ
3.屋根材が風で飛ばないようにする
積雪が多い地域の注意点
1.耐積雪性能の高い(雪の重みに耐えられる)テラス屋根を選ぶ
2.倒壊を防ぐため積雪が20cmを超える前に「雪かき棒」などで必ず雪下ろしをする
3. 住宅会社の外壁保証に注意する
壁付けタイプは外壁にビスやアンカーで固定するため、外壁に穴を開けることになります。外壁保証(瑕疵担保)がある場合、保証が無くなる可能性がありますので、事前に外壁保証の範囲を必ず確認しておきましょう。
※独立タイプは外壁へ固定しないため、住宅会社の外壁保証とは関係なく設置することができます。
4. 建築確認申請が必要かどうか確認する
大型サイズを設置する場合、建築確認申請が必要になります。その他地域の規定、消防法、都市計画法は確認が必要で、ご不安であれば最寄りの行政の建築課に確認をすることをおすすめします。
申請の流れ
1.建築確認申請書類の作成
2.建築確認申請書類の提出
3.建築確認申請の審査
4.建築確認の通知
5.建築工事の着工
申請の費用
市区町村によって異なりますが、一般的に自分で行う場合は1万〜2万円程度の費用となります。
アドバイス
※建築確認申請は、市区町村の建築指導課などで受け付けています。
※申請書類の作成は、建築士に依頼することもできます。
※審査は、通常10日以内に行われますが、数週間かかる場合もあります。
5. 建ぺい率、防火地域の規定などの確認が必要
事前に確認しておく
1.建ぺい率を超えないようにする
2.防火地域や準防火地域に該当する場合、建築確認申請が必要かどうか確認する
※住宅会社はこれらの規定を熟知しているため、事前に確認しておくことでトラブルを回避することができます。